救命救急

救命救急では救急車の対応、夜間・休日の救急対応など、あらゆる救急に対応いたします。

平成27年11月、当院は循環器・呼吸器の急性期に特化した専門病院であると同時に、地域に根ざした病院としてはじまりました。

小規模な病院だからこそ、垣根なく、地域にいい医療を提供したいという熱い想いにスタッフ一丸となれる病院です。
救急科では、救急車ならびに時間外外来受診患者様の初期対応を行います。

この病院と出会ってよかった、と思う頼れる病院になることを目指して、当院の救急部門は試行錯誤しながら、成長していきます。

1.断らない、受け入れる救急

救急車を呼ぶ場合、また夜間休日に受診する場合、全ての救急患者を受け入れます。
診察をして診断をつける、その後に適切な治療のできる病院・処置をマネージメント致します。

対応可能な疾患は幅広く、循環器・呼吸器疾患だけに留まらず、一般内科・救急で対応できる疾患はすべて対応致します。

まず受診を考えたときは病院にお電話下さい。

1)心不全・心筋梗塞などの循環器疾患

心不全の急性増悪では、呼吸困難・低酸素の症状が強く出ます。

非侵襲的陽圧換気(noninvasive positive pressure ventilation)が有効な患者様が多いため、ER(救命救急室)では常時使用できるようにスタンバイしています。
心筋梗塞を発症されると、激しい胸痛を認めます。
一刻もはやくカテーテル検査・治療(冠動脈造影・経皮的冠動脈形成術)を行わねばなりません。
安全に、かつスムーズに検査ならびに治療ができるようにマネージメントをしています。

2)肺炎・肺気腫・喘息などの呼吸器疾患

呼吸不全をおこす原因は様々です。酸素投与・抗生剤治療・吸入治療・・・救急外来では、評価を行うことと並行して、治療を行っていきます。

入院前、救急外来から治療ははじまります。
もちろん、重症化した患者様のために、治療が遅れないよう、ER(救命救急室)から人工呼吸器が使用できるよう整えてあります。

3)大動脈解離などの心臓血管外科疾患

緊急で手術が必要な患者様は、一刻を争うこともしばしばです。
スムーズに手術室まで入室することは全てのスタッフが全力で準備をしないと成り立ちません。
現在までのデータでは、手術が必要な急性大動脈解離症例では、ER(救命救急室)に到着してから手術室入室まで平均30分前後です。

4)心肺停止

当院では、通常の蘇生処置に加えて、ECPRという人工心肺を用いた蘇生が可能です。

適応となる患者様には、その処置も含めた蘇生を行います。

患者様に寄り添う救急

突然の体調不良・待ち時間・検査…救急外来に来院する患者様は不安でいっぱいです。
不安が軽減するように、丁寧な医療を心がけ、患者様の病気と、患者様の心に寄り添う医療を目指します。